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生き物の採集場所の探し方3選
①Googleなどのネットで検索する
「どんなキーワードで検索すればいいのか分からない」という方が大半だと思うので、具体的な検索キーワードや組み合わせをご紹介します。
採集したい生き物の名前が分かっている場合
「地名+生き物名+ポイント」、「地名+生き物名+場所」
(例)神奈川県 ザリガニ ポイント
(例)秩父市 アマガエル 場所
まずこの検索方法で調べればメジャーな生き物の有名な採集場所は見つかります。
地名を市区町村などに変えて調べるとまた違った場所も出てきます。
やってみたい採集方法が決まっている場合
「地名+採集方法名+ポイント」、「地名+採集方法名+場所」
(例)千葉県 ガサガサ ポイント
(例)水戸市 昆虫採集 場所
他にもよく使われる複合キーワード
(例)
〇〇公園 ザリガニ ポイント
〇〇市 カブトムシ スポット
〇〇市 クワガタ 生息地
場所の範囲を狭めれば狭めるほど情報量は減りますが、より具体的で正確な情報が出てきたりします。
②Googleマップを使ってポイントを探す
②ー① 口コミを利用したポイント探し
例えば、カブトムシを探したいと仮定し-+ます。
もちろんシンプルに検索窓に「カブトムシ」と検索してもいいのですが、基本的に出てくるのは昆虫店や名前に「カブトムシ」というワードが入ったお店や施設がほとんどです。
そんなときにおすすめなのがこちら。先ほどと全く同じ範囲で「自然公園 カブトムシ」と検索すると有力な情報が出てきます。
もちろん一般人の情報なので偶然見つけた1匹だったり、古い情報だったりしますがこういったヒントを頼りに実際に足を運んでみて捕まえてみたい生き物を探していきます。(やみくもにすべての公園を回るより効率的です)
今回はカブトムシを対象に探してみましたが、他のどんな生き物でも応用可能なので自分の探してみたい生き物の名前を入れて探してみてください!
昆虫や鳥、ヘビ、カエルと相性がいいのは「自然公園」「森林公園」
魚や甲殻類、水辺の生き物と相性がいいのは「親水広場」「親水公園」
とにかく口コミが多くて自然環境や水辺が豊富な公園なら探す価値あり!
少し上級者テクニックになるのですが、「カブトムシ」と直接検索するのではなく、カブトムシが寄ってくる樹液の名前「クヌギ、コナラ、ヤナギ」を検索して採集場所を探す方法があります。それらの樹木があればカブトムシがいる可能性も高いですからね。
2ー② ストリートビューを使ったポイント探し
釣りやガサガサのポイントを探す場合は「ストリートビュー」で現地の写真や環境(水深、岸際の草の有無、水の色、護岸されているか等)を確認して探します。
ガサガサに向いている川
ガサガサに向いていない川
③図鑑で生息環境を調べ、実際に足を運んでみて調査する
自分がおすすめしている図鑑は「小学館の図鑑NEO」です。
例えば、「カブトムシ」のページを見ると「クヌギの樹液や熟した果実に集まる」と記述があります。この時点で、田んぼや用水路にいっても出会えないことが分かります。
次に、樹液が出ているクヌギの木はどこにあるだろう?と考えます。近所の公園や神社にクヌギの木はないか?他にも樹液の出ている木はないか?といったフィールドワークを行い、どんな場所にどんな生き物が生息しているのかデータを集めていきます。
カブトムシは昼間の熱い時間帯には姿を現さないので夜に行ってみたり、街灯に集まる習性を生かして「灯火採集」に挑戦するのもいいですね。
ネットで検索すると簡単にポイントが出てきますが、誰でも簡単に分かるため採集圧がかかり生息数が少なかったりします。その点自分の足を使うと自分しか知らないとっておきの採集ポイントを見つけることもできます。
後述するネットやGoogleマップを用いた情報収集も組み合わせて、採集候補地を探したらGoogleマップの「マイマップ機能」を使いまとめておくと便利です。
生き物採集における5つのマナーと注意点
①立ち入り禁止?採集禁止?釣り禁止についてちゃんと調べる
※公共施設である自然公園や海釣り施設なら問題ありませんが、近所の雑木林や山などは私有地の可能性があります。野池や川などが釣り禁止の可能性もあるので十分考慮しなければなりません。
※都内の自然公園などは採集観察OK、持ち帰りNGが多いので注意
採集場所が決まったら「〇〇池+釣り禁止」といったキーワードで調べてみて最新情報をしっかり確認しましょう。
現地に行かないと分からない場合もありますが、現地に行ってみて「立ち入り禁止の看板」が立っていた場合は不法侵入せずに素直に引き下がりましょう。
②採集しても大丈夫な生き物か調べる
国内希少野生動植物種や特別天然記念物は採集すること自体が法律で禁じられているため注意が必要です。
とはいってもそこらへんの公園で捕獲できる生き物の中にはよっぽどのことがない限り含まれていませんが、どんな生き物が採集禁止なのか知っておくことは大事です。
また、特定外来生物(ブラックバス、ウシガエル、アメリカナマズ等)は捕まえたり食べたりすることはOKですが、生きたまま持ち帰ったり飼育したりすることが法律で禁じられているためこちらも注意が必要です。
一般人の採集では、希少種よりも特定外来生物の方が出会う機会が多いので身近な種は覚えておくと知らずに法律を犯さずに済みます。
③大量に捕獲して持ち帰る「乱獲」はしない
生物採集の大きな問題として、希少性の高い生き物の売買を目的とした悪質な乱獲があります。たとえ売買を目的としない普通種であったとしても、一度に大量に捕獲し持ち帰ることで、個体数が減少し環境に悪影響が出る場合があります。乱獲が続けば最悪の場合その地域では絶滅することにもつながります。
個人で飼育できる数にも限度があるので、不必要に採集しない心がけが大事です。
結果的にそういった良識ある行動が豊かな生物採集ライフを送ることにもつながります。
④生き物の生息環境をむやみに荒らさない
生き物を採集する上で、できるだけ生息環境を破壊しないようにする、荒らさないようにするのは基本的なマナーです。
とはいえ、完全に環境を荒らさないように採集することは難しいため節度を持って行う必要があります。
石をひっくり返したり、水際の草を足で蹴って魚を捕まえる「ガサガサ」という採集方法がありますが、短期間に何度も同じところでやらない、ひっくり返した石を戻すなどの配慮が必要となります。
⑤ネットに写真をUPする際に気を付ける
生き物を捕まえると、ついSNSでシェアして報告したくなったりしませんか?その行為自体は問題ないのですが、写真の撮り方一つであなたの住んでいる地域や住所がバレることにつながります。
また、採集した生き物が希少種やレアだった場合、写真から採集場所を特定されて「トリコ(商業ベースで採集する人や一部のマニア)」と呼ばれる悪い人に乱獲されることがあります。
もし採集した生き物の写真をネットやSNSにUPする際は、採集場所が特定できないようなアングルにしたり、モザイク等の処理をして工夫する必要があります。
生物採集におけるマナーやモラルについて参考になる記事
魚捕りにおいて守るべきモラル
雑魚の水辺 モラルzakonomizube.web.fc2.com
淡水魚と関わる上での注意上